Safinàの陶芸作品は、
作品づくりに必要な高度な技量と
作品の美の追求によって価値を見出しています。
作品の制作では次の工程が重要とされています。
Ⅰ. Argilla -粘土
欧州各地から厳選された粘土は、
さらさらとした細かい粒子で構成される
繊細な彫りを入れやすいネックレス用と、
指で粒を感じ陶器らしい豊かな表情を作る
インテリア用の2種類があります。
乾燥を防ぎ、粘りを出すために
工房の地下にある低温多湿の蔵で寝かされ、
制作前には何度も練って馴染ませ、
硬さを調整します。
Ⅱ. A mano -手捻り(手捏ね)
Safinà の作品の特徴でもある手捻りは
轆轤を使わずに手で粘土を成形する
日本の楽焼の技であり、
その技を駆使して
唯一無二の作品を生みだします。
作品の中には、型取り後に手捻りを行います。
Ⅲ. Incisione -彫り
乾燥後、小さな道具を使い、
陶芸職人の手で数ミリ刻みの
繊細な彫りが刻まれてデザインとなります。
熟練の陶芸職人による
技術の高さを窺える制作過程です。
Ⅳ. Biscottatura -素焼き
十分な乾燥を終えると、
ネックレスは約1200℃で8~9時間、
インテリアは約1050℃で11時間、
窯で素焼きを行います。
作品の大きさに応じて
ガス窯と電気窯を使い分けています。
Ⅴ. Decorazione -施釉(色塗り)
極細筆を巧みに扱い、施釉を行います。
集中力と繊細さが必要であり、
職人の感覚と心持ちが
作品の表情に顕われる瞬間です。
本焼き前後では
色合いに大きく相違があるため、
陶芸職人の腕の見せ所です。
Ⅵ. Seconda cottura -本焼き
色塗り後の乾燥を終えると、
約950℃の窯で本焼きを行います。
季節や天候により日々気温や湿度が異なり、
陶器の表情が変わるため、
ときに色塗りと本焼きを繰り返し行います。
Ⅶ. Fuori dal forno -窯出し
本焼き後は有機のおが屑の中で
ゆっくりと作品を冷まします。
釉薬のガラス化や、色の変化により、
作品の質感や
デザインの決め手となる制作過程です。
数百度まで下がると
水で冷やながら磨き上げます。